わたしは中国語学習歴が3年以上になります。3年全部が繁体字での学習でした。いままで繁体字で勉強してきて実際の私の体験などを踏まえて繁体字を学習するメリットやデメリットを紹介します。
メリット① 日本語の漢字と似ている点が多い
左が繁体字で、右が簡体字です。
中国語の最も基本的な言葉「謝謝 ありがとう」ですが、繁体字の方は日本で使われている字を使っているのに対して簡体字は始めて見る漢字です。
もし日本語のキーボードで謝謝を打ちたい場合は「謝る謝る」と書いて”る”を消せば入力できます。ですが簡体字の「谢谢」は日本語にはないため入力することができません。
スマホやパソコンに簡体字のキーボードを入れる必要があります。
繁体字は日本語と共通点が多いので覚えやすい
同じ漢字を使ってることが多いので、日本人のわたしたちは覚えるのがすごく楽です。
繁体字を使用している国は台湾と香港ですが、わたしたち日本人が旅行に行って字が読めないと苦労することはありません。字を見て大体の意味を把握することができます。
メリット② 繁体字学習者が少ないので驚かれる
台湾人とLINEやメールでのやり取りをしてて、繁体字を打つと驚かれることが多いです。
台湾人の中で、日本人=簡体字を勉強していると思われている事が多いです。繁体字を使うことで台湾人との親近感がかなり増すので喜んでもらえます。
デメリット① 圧倒的に繁体字の参考書が少ない
上の写真は台湾の語学学校で一般的に使われている中国語の参考書です。
日本人で繁体字を勉強している人は少ないので、本屋に繁体字の参考書を置いても売れません。本屋で取り扱ってる大半の中国語の参考書は簡体字であることがほとんど。
また中国をビジネスとして捉えている日本人が多いので繁体字を勉強するのはおすすめしません。
日本の社会人の方が「中国語の勉強を始めよ!」と思って本屋に行けば自然と簡体字からのスタートとなります。台湾人よりも中国人の方が人口も多いでの、簡体字を勉強すれば困ることはありません。
デメリット② 中国語の試験に困る
日本で認知度が高い中国語の試験は2つあります。
- HSK検定
- 中国語検定
この2つなら日本の履歴書に書いてアピールすることができます。
中国語の検定なんですが全部簡体字で書かれています。繁体字学習者は読めない字が多く試験の時に困ります。
HSK検定5級を受験したのですが問題文が簡体字なので試験1ヶ月前に簡体字の勉強を始めました。繁体字と簡体字で頭の中がパニックになって大変でした。
試験をもくしょうとしている方や中国に留学に行こうと考えている方は簡体字でスタートされる事を激しくおすすめします。
まとめ
台湾や香港と今後も付き合いがあると思う方は繁体字で勉強して大丈夫です
台湾と中国の人口
台湾人の人口は約2400万人
中国人の人口は約14億人
グローバルにビジネスとして中国語を捉えているなら簡体字で勉強しましょう。